999円のIKEA LACK サイドテーブルを使ったエンクロージャ

How to build a simple, cheap enclosure for your 3D printer - Prusa Printersを読んでThingiverseを検索し、
Anycubic i3 mega Enclosure by JAfonso - Thingiverseの制作を試みたがなかなか苦労したのでまとめておく。

買い物メモ

Amazon.jp

その他

目的

  • 振動対策
  • 扇風機やエアコンなどの風を遮断する
  • 発生するガスのろ過
  • ホコリの軽減

振動対策は耐震ジェルを試したがこれだけでは不十分だったのでゴム板を併用している。
静音化も求める場合は重量のある側板と吸音材が必要になるはず。

作ってみて

IKEA LACK サイドテーブルはゴツくて安っぽいが999円というのが素晴らしい。

脚を3Dプリンタで印刷すると時間もフィラメントもかかるので覚悟が必要。
USB接続トラブルとフィラメント切れで2回も失敗していてつらみが高まりすぎた。
形状的にサポートが必要なのでそのあたりがうまくいくかどうかの問題もある。

側板は完全な透明でなくても良いなら中空のポリカーボネート板が安い。
しかしだいたい4mm厚なのでThingiverseで一般的な3mm向けのモデルをそのまま使えない。
何も考えずに3mm用のモデルを出力してしまったので切ったり削ったり4mmへ改変して出力し直しになった。
磁石穴も丸穴に変更したりと地味に手間がかかっている。

結局のところ脚は角材を接ぐかゴムのブロックを接着するかして側板は接着剤か木ネジなどで直接固定してしまい、扉が必要な面にはトルクヒンジを使うというのが手っ取り早そう。
お金がかかっても良いならIKEAのSTUVAを使ったエンクロージャというのもあり買ってきて組み立てるだけでガラス扉のエンクロージャを作れる。

側板の一枚に穴を開けて120 25ファンと吸収缶を取り付けて綺麗な空気を排気するようにした。
PLAやPETGでも稼働中は呼吸器にダメージがありちょっとしんどいという感じだったのがだいぶましになった。

目的は果たせたし、上にも物を置けるようになったのが狭い部屋では助かる。
暖かい空気が普段座ってるところに流れてきていたのも無くなったのでこれからの季節はありがたい。

付録: 排気ろ過装置のファン制御

12cmファンが思いの外うるさかったので手持ちのMOSFET(IRLU3410PBF)を使ってRaspberry PiのGPIO(BCM 18)へ繋いでPWM制御することにした。
MOSFETとの接続は適当なケーブルとQIコネクタを使いピン左からGPIO、ファンのマイナス、電源のマイナスに繋いだ。

pigpioのpigsコマンドが本当に便利でお手軽にGPIOを制御できる。
Raspbianではpigpioのpigsコマンドがエラーを吐くのでRaspbian Stretch Liteのセットアップ - おいら屋ファクトリー参照のこと。

~/.octoprint/config.yaml

events:
  enabled: true
  subscriptions:
    - event: PrintStarted
      command: pigs hp 18 25 700000
      type: system
    - event: PrintDone
      command: sleep 1h; pigs hp 18 25 0
      type: system