Anycubic Mega-S(i3 Mega) まとめ

いつかやりたいリスト

2020年

Small bottles for vase/spiral mode
Small bottles for vase/spiral mode by ebith - Thingiverse

3Dプリンタ本体、スライサー、フィラメントといくつもの段階で調節が必要でどうしても手間がかかり面倒であまり触っていなかったが、
PETGとVase/Spiralモードの組み合わせなら手軽に強度と綺麗さを手に入られることに気づきその方面でまた遊ぶようになった。
印刷できる形状に限界があるので何でも作れるわけではないのだが適当に印刷して早くて綺麗というのは強い。

雑感

楽しいおもちゃで実用品も作れるが本体代以外にも割と金がかかる。
専用の部屋を用意できない場合は騒音と振動への対策と換気が必要。

  • ヒートベッドとUltrabaseの組み合わせは素晴らしく、定着においてのトラブルは皆無。
  • とにかくうるさくそれなりに揺れるので自室に置く場合はお金と時間をかけて改造する必要がある。
  • 狭い自室で動かしていると呼吸器にダメージが来る感じがあるので換気かろ過かなんらかの対策をとらないとしんどい。

詳細など

改造記録

ヒートベッド断熱

コントロールユニットを熱から守り冷却効率を高める。
ヒートベッドの加熱効率も上がる。
コルクシートを貼るだけのお手軽改造。

モータードライバ静音化

TMC2208をspreadCycle 1.2V(±0.005)でインストールして冷却のためにダクト追加とファン交換をした。
spreadCycle化にははんだ付けとWindowsマシンとのシリアル接続が必要。
stealthChop(出荷状態)の方が静かだそうだがトルク不足との話を見かける。

激しく動いて騒音の元となるXY軸はstealthChopの方が良さそうなのでいつか十分な熱対策の上で入れ替えてみたい。

ファームウェア

モータードライバを交換したときにdavidramiro/Marlin-Ai3M: Marlin firmware optimized for the Anycubic i3 Mega 3D printerに変更した。
TMC2208を使っていてもコネクタを差し替えなくて良いし、他にも便利な機能が詰め込まれている。

ファン静音化

冷却能力は重要なので冷却を強化するパーツの追加とファンの静音化を同時にやることになる。
静音と風量・静圧どれも十分なのはNoctua。
少々うるさくても良いならOwltech
AinexのOmega Typhoonは安くて静かで素晴らしいファンなのだが静圧が低いので使いにくい。
ブロアファンをどうするかは悩ましい。
ホットエンド(PH)とコントロールユニット(XH)でコネクタが違うので要注意。

3Dプリンタ

結構な振動があるので専用の場所が欲しくなる。
ヒートベッドとUltrabaseを活用するなら囲いもあって損はしない。
IKEA LACK サイドテーブル(999円)が3Dプリンタのためにあるようなサイズで安くて良い。
複数積んでエンクロージャ化したり収納スペースの拡張をしたりとできることは多い。

ベルトテンショナー

PETGで印刷したものを使っていたがトーションバネのものに替えた。

フィラメントホルダー

Mega-Sには本体に取り付けるフィラメントホルダーが付属する。
手軽で便利なのだがスプールが削れてゴミが発生するしコントロールユニットを開けるときには邪魔になる。
608ベアリングで滑らかに回転するホルダーに乗り換えた。

オートレベリング

BLTouchクローンを使ったオートレベリングを追加した。
四隅の手動レベリングが不要になるわけではないが毎回神経質にやる必要はなくなる。
マザーボードがTrigorilla 1.1の場合はChanges for Trigorilla 1.1 · MNieddu91/Marlin-AI3M-BLTouch Wikiに従ってサーボピンの設定を変更する必要がある。

空間に余裕がないので実装難易度が高く、手動レベリングとヒートベッド(Ultrabase)で定着には問題がないので優先度は低い。
ホットエンドの基板に繋ぐ信号線を強く固定する手段がないのでファンボックス取り付け時に折れてしまいテストで数回試しただけになってしまった。
基板から取らなくてもその手前の配線から分岐すれば良いのではとちょっと試したがうまく行かなかった。何か勘違いしていそう。

OctoPrint

Raspberry Piなどを3Dプリンタに繋ぐことで制御や監視をするシステム。
CuraにOctoPrint Connectionというプラグインを入れるとCuraからOctoPrintに印刷を委託してCura自身は終了できるようになりすごく便利。
PSUから電源を取り5Vに降圧してGPIOに繋いで運用している。

カメラを繋いでいれば遠隔から印刷状態の確認も可能。
curl -s "http://localhost/webcam/?action=snapshot" | identify -format "%[mean]" jpg:- | cut -d . -f 1で明るさも取れる。

見た目

OctoPrint用のRaspberry Piやカメラをケースに入れてフレームにマウントした。
黒いフレームに黒いフィラメントで周辺機器を搭載していくと一体感がすごい。
ほぼ不要になったタッチパネルをスライド式のカバーで隠したりもした。

白いテーブルに白いフィラメントのパーツでエンクロージャを作ったので外側は白くなった。

印刷前と印刷後

フィラメントにPETGを使っていると印刷開始時の垂れが気になるのでフィラメントの初期垂れを拭うスクリプト – Make.oldcyclist.comを参考にベッドの端で拭うGcodeを追加した。

G92 E0 ;zero the extruded length
G1 F200 E3 ;extrude 3mm of feed stock
G0 X50 Y0 F5000
G0 Z0.300 F200
G1 X100 E12 F500.0
G1 X150 E18 F500.0
G92 E0 ;zero the extruded length again

davidramiro/Marlin-Ai3M: Marlin firmware optimized for the Anycubic i3 Mega 3D printerのファンの風をUltrabaseに吹きかけて冷やす機能を印刷後に使うようにしていたが仕組み上あまり冷えないのでやめた。
扇風機とかサーキュレーターとかそういうのを使えば数分で冷却完了で造形物も勝手に剥がれてくるし良い。

エクストルーダー、ホットエンドの冷却性能と静粛性能の両立

HI-flow Extruder-Head For ANYCUBIC i3 MEGA by N3wSp3ak - Thingiverseを導入し、4010ファンをオウルテック PCケース用山洋電気製静音ファン 4cm 10mm厚 5000rpm SF4-S5に変更した。
造形物冷却ファンは付属のものをそのまま使い、ファン速度は25(通常)-50(最大)%としている。

取り付け難易度はそこそこ高く、ベルトは一度取り外した後ラジオペンチなどで掴んで差し込む必要がある。

静音化のあまり冷却性能が犠牲になりすぎて糸引きが酷かったのがとてもよくなった。
印刷物の冷却は過剰になりがちで特に印刷開始時にファンがブン回ると定着に失敗するのでそこは注意が必要。

Z軸調節ネジを固定する

I3MEGAのカチャカチャ音を止める|はるかぜポポポ|noteを読んでなるほどーとなったので。
Twitterから引用している動作音動画のカチャカチャ音はこれっぽい。

エンクロージャ

ネットで見かけたものを真似てIKEA LACK サイドテーブルを2段にして中空のポリカーボネート板を側板として囲いを作った。
ヒートベッドをエアコンの風から守り、部屋の温度上昇も和らげる。
120 25ファンと吸収缶を使った排気装置も付けた。

できあがった物自体は良かったのだが部品を3Dプリンタで出力するのはなかなか大変だった。
IKEAのSTUVAを使ったエンクロージャというのもある。

フィラメント

1500円未満で売られている安いPLAを見かけなくなりPLAとPETGの価格差が少なくなった。
PETGは優れた素材なのだがとにかくお手軽なPLAに比べると扱いが難しい。
安さに釣られて黒いフィラメントを買っているが、日常的に使う道具や部屋に設置するようなものに黒色は向かない。
ライトグレーやウッドが好みだが手に入りにくく悲しい。

使用歴

  1. 付属のPLA White
  2. SainSmart PETG Black ¥2999
  3. Createbot Official Store PETG White ¥2519
    • 巻き終わりの処理が甘く使い始めに引っかかって出てこないことがあった
  4. ELEGOO PLA Black ¥1399
  5. RepRapper PETG White ¥2488
    • 固く巻かれている箇所があり何度も手で巻きを緩める必要があった
  6. SUNLU PLA White ¥2499

トラブル

  • 届いた時点でファン裏などにはホコリが溜まっていて少なくとも一部は中古
  • 買って3週間でベッド中央にでかい傷を作った
    • 見た目以外の問題はなく運用できている
  • いつのまにかZ軸左だけ下がりすぎてる感じでレベリングが厳しくなった
    • Z軸のリミットスイッチを押すネジで調整できた
  • やや詰まり気味と感じた時にコールドプルを試みてうまく行かずあちこち触って完全に詰まらせた
    • 付属してきた予備のホットエンドに丸ごと交換して事なきを得たが素直にノズルの交換などで様子を見るべきだった

おすすめ工具とか

モデリングが上手になったり、そもそも完成度の高いモデルを印刷するようになるとリューターやナイフ類よりもやすりの使用頻度が増える。
大きくできてしまった凸は金属やすりで削り落とし、凸凹は紙やすりで慣らすようになった。
ツボサン ブライト900 5本型 半丸 中目 BR3タミヤ フィニッシングペーパー P180番タミヤ フィニッシングペーパー P240番あたりが便利。

樹脂製スクレイパー INOUE カーボンはがしヘラ 65mm

強度には欠けるので消耗品になるがUltrabaseを傷だらけにするよりはまし。
剥がしやすくするためにはUltrabaseをしっかり冷やすことも重要。

スティックのり トンボ鉛筆 シワなしピット G

ヒートベッドとUltrabaseで基本的には問題ないがスティックのりを併用することで底面が少ないものもラフト無しで印刷できるようになる。

紙ウエス 毛羽立たないラボワイプ モノタロウ

ベッドやノズルの清掃に。安くて惜しみなく使えるのが良い。

アクリル接着剤 光 アクリル接着剤 ABN-1

手軽かつ強力で便利。外す予定のないものは全部これでOK。割れも直せる。
付属のスポイトでは厳しいのでインジェクターブラシが欲しい。

リューター Dremel(ドレメル) ペン型ミニルーター FINO(フィーノ)

雑にモデリングして雑に印刷して現物合わせに削って完成させるというのができるようになり捗る。
軸付砥石などのリューター用先端工具はモノタロウが強い。
ホイールやディスクで切断もできる。樹脂はもちろん金属も切れるので便利。

小型ナイフ タミヤ クラフトツールシリーズ No.98 モデラーズナイフ PRO

リューターと併用する。バリ取りをしたりサポートやブリムを剥がすときはナイフのほうが使いやすい。

インサートナット インサートナット100個入り

付けたり外したりするものはこれを使う。
普通のナットよりネジのつけ外しが楽になり、はみ出し無く仕上げることもできる。
AliExpressで買えばとにかく安く送料を払っても1個3円とかなので良い。

ボルトとナットのセット

家にネジ類のストックがないならM2, M3, M4あたりのボルト・ナットセットを買っておくとホームセンター通いをしなくて済む。
リンクのものは種類・量・価格的に良い感じだがステンレス製なので磁石に付かない。

ウィッシュリスト

良ければなんか買ってください。