M5 Atom (Lite|Matrix) 開発メモ

  • 開発環境はPlatformIOが便利。オールインワンで手軽なVSCode拡張とCLIから使えるPlatformIO Coreがある
  • 公式ライブラリ(M5Atom.h)は2020年1月にリリースされたきりでバグを抱えているので加速度センサ(MPU6886)が不要なら使わないほうが良い
  • うまく認識しない場合はFTDIのVirtual COM Port Driversを試す

資料

PlatformIO

Grove端子入手先

作例

M5 Atom (Lite|Matrix) の良くないところ

公式のライブラリが良くない

M5AtomライブラリのLED機能は使うべからず - hogehoge, world.にもあるように公式のM5Atomライブラリが存在はするが完成度が低くメンテもあまりされていない。
リリースされたのも発売時の1回のみ。
ATOM Liteであれば使う理由は全く無く、必要なライブラリを直接使うほうが良い。

以前書いたATOM Lite(ESP32)でWiFiに常時接続してHTTP POSTする - おいら屋ファクトリー書き直した

資料

Grove端子を採用している

Grove端子はコンタクトやハウジングの取り扱いがとても少ない。
国内だとGrove互換コネクタ HY2.0mm ハウジング・コンタクトピンセット / CON302-HY2-4P-5Pぐらい。
AliExpressで買った10set HY 2.0mm Connector (4P)は問題なく使えている。
発売時からしばらくはスペックシート上でPH 2.0mm表記がされていて混乱を呼んでいた。

USBシリアル変換の謎

M5Stack Docs - The reference docs for M5Stack products.にはドライバ不要との表記があるがFTDIのVCPドライバが必要になる場合があるなど謎が多い。

ATOM LiteでPCのWiFi対応電源スイッチを作る

Ryzen 7 3700XとRadeon RX 5700 XTで新しいPCを組んだMSIのB450 TOMAHAWK MAXというマザーボードを使っているが、こいつには起動に失敗する不具合がある。
ErP Readyを有効にすることで直るようだがWake on Lanを使っているのでそれもできない。
ということでErP Readyを有効にしても外部から起動できるデバイスを用意することにした。

ATOM LiteとマザーボードのPOWER SWの間にMOSFETを挟みつつ接続する。
PCケースのスイッチは生かして置きたかったのでピンヘッダとユニバーサル基板で分岐した。
ATOM LiteとMOSFET分岐基板

パーツリスト

家にあったもので済ませたのでパーツ選びに特に理由はない。

コード

http://powerswitch.local/api/powerへPOSTするか本体ボタンを押すと電源が入る。

MSI製B450マザーボードが起動失敗する不具合に関して

  • Power LEDは点灯するがそこで止まる
  • リセットボタンを押すことで問題なく起動する
  • 室温25℃以上で発生しない